尖閣


尖閣衝突映像が流出してしばらくたつが、流出させた疑いがもたれている海上保安官について自分なりに考えをまとめてみた。「よくぞ流出させた!」と激励が海上保安部に届けられているようだが、映像を見る限り明らかに漁船側がぶつかってきているので、私も「この映像が出てなんかすっきりした」と考えている。ただ一方で「流出させた海上保安官は罰せられるべきではない」もしくは「罪を軽くしろ」という意見については、賛同できない。

私は、法律に詳しくないので、この流出による法的な処分の解釈はできないので、組織運営という視点から持論を述べたい。

私はこの流出の最大の問題は、トップの決定を現場が独自の判断で覆した、ということだと思う。トップの決定を現場が独自の判断で覆す、というのは組織にとっては大きなダメージだ。具体的な問題として、トップ外交の効力がなくなる、ということがあげられる。トップが他のトップに対して行った約束事が、現場によって覆される、ということになれば、当然のことながらトップの信用はなくなり、外交での発言力は弱くなる。この場合は、誰も日本政府が対外に約束したことを信じなくなる、ということになり日本の立場が弱くなるという問題が起こるだろう。
トップの決定を現場が独自の判断で覆すことが可能な例外的なケースは、私の考え付く限りでは、トップの判断が違法であるケースだ。企業の場合は、会計操作を行ったり、商品の素材や産地を偽ったりしたような場合は現場の浄化能力が必要になる。ただ、この場合でもどのようなルートを用いて覆すかは慎重に検討する必要があるだろう。

ただ、私は法律に詳しくないけれど、この海上保安官を法に基づき処分した場合、当然のことながら、「じゃあ、何でぶつかってきた漁船は処分されないの?」という話になってくるだろう。

舵取りが難しい日本政府の今日この頃。その場で日和見して首尾一貫性がないっていうのはいろんなところにひずみが出ますなあ。
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by dubian2.4 | 2010-11-12 22:33 | 日本
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