反日デモが加熱してきているようだ。
上海では、何事も無く、またメディアでも放映されていないから、みんな「何の話?」といったような状態だ。 で、今回の反日デモだが、もともと地方などにあった生活への不満が、形を変えて反日デモになったと私は考えている。ただ高学歴者も多いとか。 政府は、矛先が自分に向けられていないのでとりあえずほっとしているだろう。 もともと中国国民は強烈なメディアのコントロール下に置かれている国民だ。また、文化大革命なんかで見られるように煽動されやすい国民性である思う。だから、デモなんかになったら収拾がつかないことになってくる。 大きな国の国民が心を一つにしているのであるから、アメリカなんかよりまとまりがあるのかもしれない。 ただ、問題点が一つ。 中国政府の謝罪が無く、またデモを鎮圧する気配がない、ということだ。 これは中国政府の問題でもあるのだが、結局中国政府には日本人の安全の確保は任せられない、といった不安がある。 そこで、もし中国人の暴徒によって日本人が襲われるような大掛かりな暴動が起きた場合、日本政府は他国においても自らの手で自国民を守らなくてはならないということになる(中国政府が頼れないので)。そのため、自衛隊を派遣してくるようなことがやはり出来ないといけないのだが、どうも今の法律では難しそうだ。 やっぱり、自分の身は自分で守る。いざとなったら外国でもそれができないといけない。 そういうことなんだな、と中国を見て思う。悲しいことだが、軍事を放棄するのは自国の努力だけではどうしようも無いのだ。 外国に無許可ではいることはできないのだが、究極の状態では、アメリカなどがやっているように強引に押しかけることもできる。押しかけて自国民を救出する、ということもあるかもしれない。 不可侵条約を破棄して宣戦布告できる、という地盤があるのは、やはりそれを使わないにしても自国民を守るために大切なのではないかと思う。 まあ、今の感じでは、メディアの加熱というのもあるのでしばらくしたら収まりそうだが・・。
by dubian2.4
| 2005-04-11 00:49
| 上海生活や仕事
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