手間のかかる仕事

会社の業務改革をしていると、様々な問題にぶつかるわけだがその中でも最も厄
介な問題は、「現状を維持したい」という勢力である。

その勢力の考え方は、「基本的には現在は大きな問題は無いので、わざわざ苦労
してまで新しい仕組みを入れる必要は無い」というところだと思う。

風邪も引いていないのに、高いお金を払って栄養剤を買う必要は無いだろう、と
いうところだ。

以前読んだ養老孟子の本で、「医者は病気を治している人のほうが感謝されるし
有名になるが、実際は病気を予防している人のほうが人々の役にたっている」と
いうことが書いてあった。なるほどと思った。予防は変化としての効果が見えに
くいから、その重要さが認知されにくいのだ。

経営者、というよりも、課長レベルのかたがたは、現在問題がないということは、
未来においても問題が無いということを約束していない、ということを十分理解
しないといけないと思う。そして、未来に起こるべき問題に対する予防を十分に
行わなくてはならない。

どんなに健康な人間でも息を20分も止めてしまえば死んでしまう。水分をを2
週間摂取しなくては死んでしまうだろう。状況の変化というのは劇的にやってく
るものなのだ。

むしろ本当は問題の無い時期こそ会社の体力があるので、新しい仕組みをどんど
ん入れていかないといけないと私は考えている。問題にぶつかってから対策を講
じていたのでは、体力が足りないし、時間も足りない。

本当にこの辺を理解してもらうのは大変手間のかかる仕事である。
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by dubian2.4 | 2006-05-02 16:47 | 上海生活や仕事
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