これまで、自分の情報収集のために現役、卒業、申請中MBA生に何人か会ったが私が「あーこれはちょっとどうなんだろう・・・」と思ったケースを書きたい。辛口です。
だめな8つの例 1)卒業生だが、ひたすら、MBA時代に苦労した話をする「16時間も勉強しちゃってさー」とか「授業は本当に大変だった」とか。大変なのはよくわかるのだが、それだけで話が始終すると、苦労話だけで、MBAで何を得たのかぜんぜんわからない。大学で「本当に勉強する」ということにひたすらカルチャーショックを受けて終わってしまう2年間、という感じ。 2)たぶん受験に苦労したんだろうが、ひたすら受験のコツを説く。「GMATはこうやって、エッセイはこういう内容がこの大学は通りやすいと聞いているが、この大学は同じ内容では通りにくいといううわさがある。」などなど。確かに受験生にとってはありがたいのだが、日本の受験と違って大学に受かるのが目的じゃないので。こういう人はいつまでもいつまでも苦労して合格したことの余韻から逃れられない。 3)ひたすら周囲の高学歴やステータスを自慢する。「学校行ったらみんな東大卒業で、Iバンカーばかりなの。官僚とかもいたりして・・・」。周囲のステータスが高いことで、自分もその仲間入りを果たしたと自慢したいのだが、そういうのを自慢する人は実際非常に間抜けに見える。 4)(会社のスポンサー付の人で)ひたすら授業料の高さや生活費の高さを自慢する。自分はスポンサーなので、お金が会社から出ていて、すごいだろ、といいたいようだ。実際TOPスクールは授業料だけで年間6-700万円するところもある。 5)(自費で行った人で)ひたすら会社スポンサーの人たちの陰口を言う。「彼らはスポンサーがいるから、横柄だ。本当の苦労を知らない」などなど。はっきりいって人のことはどうでもいい。 6)ひたすらランキングの話をする。「私の卒業した学校は、日本ではあまり有名じゃないけれども、フィナンシャルタイムズのランキングでは・・・・」。ランキングよりもMBA準備人としては本当はその学校はどのような分野に強いのかとか、何でその分野に強いのかが知りたい。ちなみに私の独断ではフィナンシャルタイムズのランキングは最も信用できない。それに、雑誌のランキングとは無関係にMBAではM7(超TOP7校)の地位はゆるぎないものになっているので、それらの学校と比べて上だ下だという議論はしなくてもいいと思う。 7)会社のスポンサーでMBAに行ったのだが帰国後すぐに辞めていて、「会社が悪い」とばかり言う。私は、その方のMBAに対してお金を出している会社が一方的に悪いということは、ありえないと思う。会社との関係についてはまた書きたい。 8)「日本のMBAはだめだよー」的な話ばかりする(本人はアメリカMBA卒業)。私の経験から言うと日本のMBAは国際大学の方しか知らないが、めちゃくちゃレベルが高い。だめなことは全然ない。だめだよーという人は、自分を立てたいのだと思う。同例で「日本人はだめだよー」というのもある。あなたも日本人ではないかと言いたくなるが、一応私はこういう場合は議論せず黙って聞いている。 入学することより、卒業することのほうが大事なのだ。そして、卒業することよりも、何を学んだのか、それをビジネスや人生にどうつなげていくのか、ということのほうが大事なのだ。 自分の中で筋道が立っていないと、優秀なのでMBAに行きました。学歴が高くなりました。ということで終わってしまい、そういう人間の話は内容が浅くなってしまう。人生を変えるのがMBAだと私は思っている。
by dubian2.4
| 2006-11-11 02:09
| MBA準備
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