オフセットのコントロール

告白してしまうが、私はかなり妻バカだ。子供に対して「親バカ」だから、妻に対しては「夫バカ」が正しいか。

独身のときに、奥さん好きを主張している人を見ると「なんだかなあ」という気持ちになったものだが、自分がそうなってしまうのだから恐ろしい。しかし好きなものはしかたがない。

妻が今週の金曜に上海に遊びに来てくれるということで、今からドキドキして待っているが、あと数日となると時間をせかしたくなる気持ちになる。時間のスピードは自分の意思で変えられないので、待つしかないのだが、一日が長くなる。

私は大学で心理学を勉強していた。授業で「未来にいいことや悪いことがある場合、人の神経はその時点に集中されてしまうので、人はその時点に達するまでの時間を遅く感じたり早く感じたりする」ということを勉強した。

例えばマラソン大会が嫌いな人は、マラソン大会までの日を異常に短く感じる。あともう2日しかない・・・。もう一日しかない・・・・。という感じで時間の流れを早く感じる。

逆に、もういくつ寝るとお正月!というように、まだかまだかと待つと、お正月までの日を異常に長く感じる。まだ2日もある、まだ1日待たないといけない・・・・。という感じで時間の流れを遅く感じる。

このように、時間の長さの感じ方が変わってくるので、これをなんとか心の中でバランスしようという手法がオフセットだ。

やり方は非常に簡単で、将来に起こる「いいこと」または「悪いこと」と反対のイベントを同じような時点に用意すればよい。

上記の例で考えると、マラソン大会翌日が正月であれば、嫌なのと嬉しいのが同時に発生し、時間の流れを早く感じたり、遅く感じたりすることが無い。オフセット成功である。

これがコントロールできるようになると、物事の達成に非常に効果が出ることがデータで示されている。

例えばテストの翌日にデートで遊園地に行く約束を入れておくと、ただテストがあるだけの場合より時間の流れが遅く感じられるようになるので勉強がはかどる、といった具合だ。

当たり前といえば当たり前なのだが、このことをいつも意識して自分のイベントをコントロールできる人間はそうはいない。ただ単にスケジュールを時間通りに組み立てていくのではなく、そこにオフセットの要素も考えて組み立てられると、かなり毎日の生活が変わってくるのではないだろうか。

とりあえず、妻が来る日の午前に今まで全く手をつけていなかったもっとも嫌な検討会議を入れた。準備ははかどっている。ほかにも今まで嫌なのでやらなかった仕事を全部その日までに終わらせることにしている。うそのような話だが、これだけで、心理的な嫌な気持ちがかなり少なくなって、効率的に仕事ができるのだ。

でもやっぱり、時間がたつのが遅いなあ・・・・。のろけてすみません。でへへ。
[PR]
by dubian2.4 | 2004-10-21 01:50 | 上海生活や仕事
<< 時間の値段 なぜ松下は変われたか >>