税金は誰が払っているか

本日給料日かと思いきや、どうも違うようだ。銀行に金が払い込まれていない。どうやら給料は毎月5日のようだ。

ただ、給料明細のようなものはもらった。上海に駐在すると、給料は日本円、中国元、アメリカドルで支払われる。給料の金額が、これらの通貨に按分されるのだ。

ところで、サラリーマンほど年金や税金をまともに払っている職種は無いと思う。自営業なんかと違い、給料から税金が天引きされるので、節税がなかなか難しい。理論的には破綻している年金なんて払いたくもないのだが、やはり給与天引きで払わされる。

こんなにまじめに税金を払っている職種なのに、世のサラリーマンは税金に対して真剣な人は少ない。自営業なんて、売り上げを上げるのと同じくらい、いかに合法に節税するかが仕事のもっとも大事な部分を占めているのに、サラリーマンは毎月自分がいくら税金を払っているか知っている人は少ないと思う。

というわけで、給料明細を見たら、なんと今月自分の支払っている税金の金額が、私の初任給よりも高い。一年間で考えると、私の入社一年目の年収に匹敵するのではないだろうか。

今月初めて給料をもらうからこうなっているのか、その辺はよく分からないのだが、とにかく異常な金額だ。来月再確認してみる。恐るべし中国だ。

この支払われている税金というのは私が上海に来る前に会社が約束してくれた年収には含まれていない。つまり会社は私に約束の年収を払うと同時に、それによって発生した税金を中国政府にも払っている。例えば会社が約束してくれた私の年収が1000円だとして、会社は私に1000円払ってくれると同時に、中国政府にそれによって発生する所得税300円を支払っている、ということだ。

この金額は恐ろしい、ということで、近くにいた日本人に「恐ろしいですね」というと、今まで気がつかなかったとのこと。そして恐るべきせりふを聞いてしまった。

「でも、会社が払ってくれているじゃないですか。」

恐るべしサラリーマン勘違い。ここは、間違ってはいけないところだ。

会社が自分のために払ってくれる金なんて基本的に一銭も無い。会社が中国政府に払ってくれている(と見せかけている)圧倒的に高い税金も、本来は自分が払っているのだ。理屈から言って、自分がその税金+自分のもらっている給料以上のものを稼いでいるから、会社はその金を払えるのだ。全部自分で稼いでいるお金なのだ。

「会社が払ってくれているから」という人は、「自分は払わずにすんでよかった」と考えているかもしれないが、もし本当にそうであったら、その人は会社にとって収入より支出が多いことになってしまう。そんな人は会社にとってお荷物であり、リストラの対象者ということになるだろう。

どんなときでも、会社が払ってくれている、などと思ってはいけない。全て自分の稼ぎの中から払われているのだ。

自分にまつわる全ての費用が自分の稼ぎの中から払われていると分かれば、無駄な出費もしたくなくなるし、仕事にも緊張感がでる。福利厚生を使ってへんな恩の着せ方をするより、自分にまつわる金は全て自分で稼いでいる、と従業員に分からせたほうが会社にとってもよいと思う。

サラリーマンも長く勤めると、コストに関する感覚が鈍ってくるのかもしれない。
人気blogランキング
[PR]
by dubian2.4 | 2004-10-26 00:49 | 上海生活や仕事
<< 平均の意味するところ 結婚で気がつく日中文化の違い >>