最適な人材の配置

人事、という職種は会社の要(かなめ)であると思う。人事は経営であり、人事のよしあしが会社の将来の明暗を分けるといっていいと考えている。

ただ、日本の大企業の場合、メーカーであれば電気連合みたいなのがあって、給与体系などほとんど横並びだし、制度的にもあまり代わり映えの無いものが多いから、給与の計算など単純な人事の仕事はどんどんアウトソースを利用していいと思う。

その一方で、人材の配置など、戦略性の高い仕事はやはり社内の人間が行うべきである。うちの会社を含めて日本の企業は「国際間の人材の配置」にまだまだ改善の余地がある。

私の叔母が、台湾でアメリカ系のコンタクトレンズの会社に勤めているが、台湾法人のTOPはシンガポール人である。叔母の同僚は台湾人でありながら、上海でその会社の総経理(支店長)をしている。

アメリカ資本の会社でありながら、中華圏は中華圏の者が取りまとめるのがよいという考えをその会社はもっており、いちいちアメリカ人がでしゃばらない。

前回のブログにも書いたが、私がヘッドハントのお誘いを受けた製薬会社の場合は、上海のオフィスにタイ人やベルギー人などがいるという。この人事から聞いたところによると、世界規模で最適な人材の配置を行うことをポリシーにしているらしい。

ひるがえって日本の会社はどうか。

オフィスで働いているのは基本的に日本人と中国人だけである。シンガポールから人が派遣されることも無い。私などは、中国ビジネスをやるなら台湾やシンガポールから人を集めて知恵を出し合うのがいいと思うのだが、会社はそこまで行える力量が無い。まるで国際的と呼ぶには程遠い。

なぜこのように日本の企業は、国際化が難しいのであろうか。理由は3つあると思う。

1)同じ会社とはいえ地域ごとに組織が分断化されて、横のつながりが非常に希薄なので人材交流ができないため(例えばシンガポールを統括する部門と、中国を統括する部門は、まったくの別組織である)。

2)日本語が社内言語となってしまっているために、他国の人間との交流がしにくく、国際的なチームを作ることができないため。

3)海外での人材育成がうまくいっておらず、国際間の仕事を任せられる有能な外国人が少ないため。

とにかく、この問題は早く解決しなくてはいけないと思う。いつまでたっても日本主導の人材配置方法では、限界がある。特に2)と3)は制度の問題ではないため、一朝一夕では解決できない。

うちの会社もふくめて、中国に進出する日本企業は危機感をもってこの問題に対処するべきである。まずは海外での社内共通言語は英語にしていく、なんてことをしてみたらどうだろうか。きっと何かが変わるはずである。
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by dubian2.4 | 2004-10-29 00:47 | 上海生活や仕事
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