今日は日本より会社の同期が遊びに来てくれた。感動の再開間もなく、彼は早速夜の街を徘徊しに出かけていってしまった。
さて、本日は社内の論理的矛盾について。矛盾というか、論理的におかしいこと、についてである。 中国で飛行機に乗ってトイレに入ると、「ここでタバコをすうな」と書いてある。もっともなことだ。でも、トイレに腰掛けると、灰皿が置いてある。 こうなると、おかしい。 タバコを吸ってはならないという前提なら、灰皿は要らないはずであるし、灰皿があるならタバコを吸ってもよいという前提でなくてはならないはずだ。 会社の仕組みにも、こういうおかしなところが多いのだが、特におかしいと思うことを一つ挙げたい。 うちの会社のスローガンで、「みんなが経営者として行動しよう」というようなものがある。会社の一人ひとりが経営者のように振舞えば、経費は削減でき、業績は上がり・・・・、という論理に基づいてである。 これは何かおかしい。スローガンになるということは現在それが達成できていないからであるが、このスローガンの何がおかしいかは、それを達成できている会社のことを考えれば分かる。 ここ最近読んだ本で、GMOグループの会長、ライブドアの社長が書いたものがある。これらの会社はここ数年で業績を凄しく伸ばしてきたが、どちらも社内の人事制度で信賞必罰を貫いている。できる社員は給料をどんどん上げ、できない社員は低い給料で働いてもらうか、会社を辞めてもらう。 仕事に関して大きなリスクを与える代わりに、うまくいった場合には大きなリターンを約束する。これによって一人ひとりが経営者並みのプレッシャーを感じて仕事をすることができるのだ。 どちらの本も「自分の会社は一人ひとりが会社を経営する意気込みで仕事をしている」と書いてある。 経営者のメンタリティを社員に持たせたいのであれば、社員に経営者なみのリスクとリターンを与えるべきだ。経営者並みのリスクとリターンを与えなければ、経営者のメンタリティを持つ必然性が無くなる。 リスクとリターンのシステムも変えないで、スローガンで一人ひとりが経営者並みの行動をとることを律しても何の解決にもならない。 逆に、仕事に関して、上記2社のような高いリスクとリターンを社員に与えれば、一人ひとりが仕事を「経営」するだろう。 それができないなら、社員に経営者のメンタリティを求めるのではなく、もっと別の方法でよい業績を出せるよう社員を律すべきだと思う。 ちなみに私は「必ず経営者になる」という夢があるので、その視点から自らの行動を律すようにしている。 人気ブログランキングはこちら
by dubian2.4
| 2004-11-04 00:33
| 上海生活や仕事
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