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情報源

私は教育産業に結構興味を持っているのだけれども、幼児教育のホームページを見ると少し驚くことがある。

最近驚いたのが、幼児の英語教材を販売している会社が、早期に英語教育を始めることで「子供がバイリンガルになれる」と書いていたことだ。DVDやCDを使って子供たちにとって英語を第二の母国語にするというのだ。こういうことを宣伝する会社は結構あるようだ。

両親の幼児教育熱に乗っかっている商売だと思うのだが、日本で一般に日本人として暮らしている子供が、DVDやCDを聞いただけで、あるいは週に数回英語教室に行ったぐらいでバイリンガルになるのだろうか。

結論から言うと非常に難しいと思う。
例え短期間で英語が理解できるようになったとしても、大人になるまでの間に元に戻ってしまう。

幼児で英語をやったとしても、子供が大きくなるにつれて語彙力がつかないという問題が起こる。ちいさいころは「りんご」とか「みかん」とか、「こんにちは」とか英語で言えればすごいということになるのだが、大きくなるにつれて複雑な言語を使って自分の考え方を表現できるようにならないといけない。DVDの英語教材ではおいつかない。

文法力はどうだろうか。英語の文法は基本的な5種類が派生して構文を作ることになるが、簡潔に自分の考えを述べるための構文力を身に着けるには書きまくるというような訓練が必要になってくる。

幼児のときに英語教室に通うことで、10歳で英検3級を取れました、などというモデルケースが紹介されているが、特筆に価することは無いと考えている。英検3級ならば高校生(中学生?)がまじめに勉強すれば取れるレベルなので、遅かれ早かれ日本人でも身につけられるレベルだ。つまり、「うちの子は人より早く自分でトイレをできるようになりました」、とか「ひとより早く歩けるようになった」というのと同じことで、すぐに追いつき追い抜かれるレベルの話なのである(人より早く歩けるようになった子供が、陸上選手で成功するとは限らないということと同じ)。

そういうことを指摘されると、おそらく教材作製会社や教室側から
「英語と早いうちから接して外国語や国際社会に慣れるようになる」
「国際性を身に着ける」
「発音がよくなる」
などという言い分が出るのではないかと思うのだが、国際理解や感覚というのは英語を勉強することとはそれほど関係ないと考えている(むしろ歴史や数学など基礎科目の勉強が大事)。発音に関しては、NYにいたときまともな発音で英語を喋る人ばかりではなかったから、発音が良いか悪いかというのは英語の上手さとはそれほど関係ないと思う。

そういうことで幼児の英語教育には懐疑的なのだが、いくつか日本にいながらもバイリンガルを作れる方法があると思いついた。

ただ、その方法はまた今度ということで・・・。
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by dubian2.4 | 2009-02-23 00:45 | 日本

ミュージカルとメディアアート

土曜日は、友人からいただいたチケットを持って、妻と一緒にミュージカルの「タイタニック」を見に行った。

船が沈む間での間、人間がどのような行動を取るのか、というような深い話はあまり無くて、いろいろな人の人生模様をひとつの舞台で表現したミュージカルであった。

日曜日は「文化庁メディア芸術祭」に行き、様々な秀逸な作品をみた。今年はインターフェイス関連が面白くて、やわらかさの変わる砂とか、画面に映った自分と画面の中のキャラクタの交流とかが印象的だった。

昔と自分が変わったなー、と思うのことがある。昔はミュージカルとか芸術とか、何でもいいのだけれども、トップランナーの作品を見ていると、すごいと思う一方で心の中で結構焦りも生じて、「この人たちと同じように、私も人に誇れる仕事をしているのだろうか。いいスピードで成長しているのだろうか」と思ったりしてしまうのだが、今はほとんどそんなことは無い。

やはり仕事が変わって、自分の追い求める成長の姿とか、プロフェッショナリズムとかが明確になって「自分は、良い方向に進んでいる」と感じているからだと思う。

嵐のような毎日ですが、私は確かに、少しずつ前進しているのです。

今の環境は、時間が圧縮されていて短い間に多くの経験が出来る(ついでに脳みそにも圧縮された情報が無限に詰め込まれる)。うまく行くときも行かないときもあるけれど、プロとしての誇り、ということが少しずつわかりかけている気がする。

虚勢を張らず、他人と無駄な比較をせず、誇りを持ってがんばりたいと思う今日この頃です。
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by dubian2.4 | 2009-02-08 22:09 | 日本