人気ブログランキング | 話題のタグを見る

上海到着、日本人について

 本日上海に到着。午前に到着したので、午後は人事オリエンテーションと、会議を行う。

正直な感想、なんだか日本人が多い。多いか少ないかは感覚の問題だが、250人いる社員のうちで約50人が日本人という。 ここでこんな計算をしてみよう。

 中国に住む日本人社員にかかる費用は大体中国人社員の10倍という。給料だけではなく、住居などの費用があるからだ。本当だったら日本人が増えることによってそれを管理する日本人が新たに必要になるので、その費用なんかも考えたいのだが、ややこしいのでここではそれは考えない。

 すると、全社員数の20%である日本人社員が、全体人件費の71.4%を占めることになる。上20%に全体の70%の給料を払うというシステムは、すでに外資系金融業や、コンサルなんかと同じやりかたで、とても日本企業とは思えない給与分配方法だ。

 いい悪いは別として、このような偏りのある分配が容認される職場なら、日本人が少なくなった後でも、中国人社員の間でも思い切った偏りのある分配が可能になるのかもしれない。10-20倍の給与格差のある社員の登場だ。すごいモチベーションかも・・。

 なぜここまで日本人が増えているのかというと、私も含めて、間接部門に日本人が来ても、人件費に対する対費用効果の測定が難しくて、得なんだか損なんだかわからなくなってしまうからであると思う。あと、バジェットの出所が違うので(日本の本部が給与を払ったり、事業部で払ったりしている)、全体としてはすごい出費なのであろうが、それをトータルしてどうだ、ということを考えられる部門がないことも理由であろう。ここでも、個別最適の弊害が出ている気がする。

 まあ、とにかく今日からがんばろうと思う。


 
 
 
 
 
by dubian2.4 | 2004-09-03 02:07 | 上海生活や仕事
<< 内側から見た富士通「成果主義... 同じ会社での在庫移動2 >>