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ギャンブルで絶対に勝つ方法

上海にある闇カジノが摘発されたとのニュースがラジオで流れていた。タクシーの中で聞いた。

カジノというのは、華々しい。パチンコが分かりやすいが、輝かしいライトやでかい音楽などが道を行く人に「ちょっとよってみるか」と思わせてしまう。

しかし冷静な人間ならすぐに分かると思うが、パチンコ屋のネオン代、電気代、スタッフのバイト料なんかは、全部負けた人の金から出ているのだ。カジノの華々しさは、勝負に負けた人の怨念が作り出していると言ってもよい。

そういうわけで、きれいで派手でスタッフがかわいいようなパチンコ屋は、それだけ多くの金を客から巻き上げているのだから、勝てる見込みも少なくなると考えていいだろう。

さて、ギャンブルで絶対に勝つ方法についてだが、これは、もうすでに1000年以上も前から言われつづけている方法だ。

その方法とは単純に「胴元になる」ということである。

胴元は長い目で見て確率的にほとんどギャンブルに負けないようになっている。だから客が勝とうが負けようが、客が入りつづける限り、胴元であるカジノは儲けつづけるのだ。客として店とギャンブルをするより、店として客とギャンブルをしたほうがリスクが低い。

しかし、もっとリスクを低くする方法がある。店として客とギャンブルをするのをやめて、客同士でギャンブルさせることによって儲けるのだ。雀荘なんかがそれにあたるだろう。ちょっと分かりにくいかもしれないが、競馬や競輪も結局は場所を提供しているに過ぎない(客がどんなに勝っても、客同士の中で金が動いており、その一部を競馬場が徴収しているから)。

ビジネスの世界でも客同士を戦わせて稼ぐ「胴元」がいる。今私が仕事で関わっているコンサルやITベンダーなんかがそうであろう。

彼らは、うちの会社と一緒になって戦略を考えたり、最新の起業統合システムの導入を手伝ってくれたりするが、同じことを他の企業に対してもしている。それによってうちの会社は相対的な優位性が失われるので、またよりよいシステムを彼らから買わなくてはならない。

企業同士を戦わせて儲けてゆく「胴元」。普段お世話になっている人たちも、そんな横顔があることを忘れてはいけない。
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by dubian2.4 | 2004-10-30 00:22 | 上海生活や仕事
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